夏ばてに効く舞台 スタミュミュを観た(7/21)

人気公演なのに、友人にチケットを取っていただきありがたく観劇。

友人から原作DVDと昨年のミュージカルのDVDを見せてもらって予習はしておいた。(しかし、半年くらい前なので鮮明には覚えておらず・・・いろいろ申し訳ない)

原作を見たときは、高校生の青春もの+5人一組というよくある設定に、舞台好きの琴線に触れてくる歌やミュージカル的な演出が感じが新しいなあと思っていた。正直友人がどはまりしているほど心おどったとはいえないが、実際ストーリーを舞台化したり、レビュー的なものを作ったら観てみたいとは思ってた。

 

当日、会場にいくと、2.5次元らしい客層。久しぶりの雰囲気に心弾む。ファンのみなさんの服装なんかからはみなさんがどんな年代で、職業が何かいまいちわからなくで観ているだけで楽しい。それでも思い思い舞台を楽しんでいることが伝わってくるから不思議。(そういう私も友人とは服装や雰囲気が違うから、一緒に歩いていると何つながり?とよく聞かれる)

 

舞台が始まると、演出家さんの特徴なのかな。階段の動きが躍動的で、舞台の展開が畳みかけるようにスピード感たっぷりに進むから観ていて飽きない。

ストーリーは高校生らしい「青春!!!」物語。先輩後輩のつながりに胸が熱くなる。私自身は先輩後輩のつながりが希薄な高校生だったけど、こんな人間関係を築けることがうらやましく、ただひたすらまぶしかった!

「夢をあきらめるなんて、できない!」なんて言葉がこのアニメの根源なのだから、直視できないほど、きらきらしている。アニメでも元気をもらえるのに、生で見た日には元気をこれでもか!これでもか!と与えられた。

ミュージカルアニメらしく、みなさんすぐ歌ってくれるので、ミュージカル好きとしてはうれしかった。歌もショーアップされたものが多く、ひたすら楽しい。随所に演出の工夫とアンサンブルの方の活躍が見られ、ミュージカルってアンサンブル大事だよねと思い出した。演出の工夫が宝塚のショーを見ている気分になる部分やジャニーズのライブ風のものがあって、観ていて飽きない。いろんな要素のいいところ取りできているのでは。

 

ふれ伏すほどうまい!とか、圧倒的説得力!ではないけど、高校生らしい荒削りでそれしかないのだ!という驚くほどのまっすぐさがそれぞれ表現されてた。役者さんは高校生ではないので、それは役者の力なんだろうな。

それにしても、役者さんの若くて、発光しているようなきらめきは本当に2.5次元の特徴だなとしみじみ観た。(このあと、新感線のメタルマクベスをみたけど、やはり2.5系の役者(松下優也さん)だけ違う光を放っていた・・・)

 

ストーリーはべたな展開で、最終的にハッピーエンドなので劇場を出るときは、すごく元気いっぱい。夏の暑い時期にがんばれる点滴を打ってもらった。夏バテに効く舞台でした。

 

気になった人。

 

丘山晴己さん。

ダンスが異次元だった。主人公が憧れる高校生役らしく、纏っている雰囲気が別格。ものすごく簡単そうに、さらっと踊っていて、抜き方のきれいな人だった。雑というか、舞台上の自分をコントロールするのが、うまい。歌もお上手でショースターっぽかった。役柄は過去に縛られて、不器用な人だったけど、(ダンスでの表現は最高なのと裏腹)ご本人の持つ雰囲気は明るい感じで、役が暗くなりすぎずほどよい塩梅だなと。それにしても観客席を釣る感じ(宝塚のショーみたいに)ではなく、ただほほえみながら見ていた。客席との距離が他の人とは違って(近いというか、丘山さんの舞台と客席の捉え方がよくわからない)おもしろかった。また観たい人。

 

TAKAさん。

顔が綺麗。「綺麗」すぎてびっくりした。歌もダンスもお芝居も初めてなのか?という初々しさ(台詞が心配だった・・・)の固まりだけど、ひたすら顔が「綺麗」でいったい何者なんだ!と目を引いた。「綺麗」すぎると目立つのね。終わった後、開口一番、友人にだれあれ?と聞くぐらいだった。舞台経験はない見たいだけど、これから引く手あまたなんだろうな。