久しぶりのテニミュ 2018全国氷帝

8/10 4年ぶりくらいにテニミュに行ってきた。

テニミュに行く」こと自体が友人Aに誘われてという受動的なものだったため、彼女の熱次第。その彼女の熱が冷めていたここ数年はかなり遠ざかっていた。

その彼女の熱が少々上がったらしく、久しぶりにチケットが回ってきた。しかも、彼女は仕事のため、テニミュ初めての友人Bと二人で観劇。

友人Bは2.5系のミュージカルを観るのも初めて。かつて私が初めてテニミュを観た時に感じた「!!!」という感情を次々口にしており(言葉にできない)、「そういえば私も最初はそう思ったっけ?」と懐かしくなった。

 

しかし久しぶりなことが原因なのか?私の記憶力の問題なのか?舞台が新鮮で、とにかく驚いた。前回観たときよりはるかに役者みんなが跳んでいた!みんながみんな、ぴょんぴょんはねていて(試合の時ではなく、歌うときね)「4年も経てば、世間の男の子たちの運動能力も上がるんだなあー、すごーい」というよくわからない感想とともに、彼らの身体能力に感激した。

それと、氷帝跡部さんのダンスがバレエの下地を感じるもので美しいなあ、跡部っぽいのかなと思った。

ぼんやり観ていたので、試合が始まるまでの感想は

①みんなめっちゃ跳ぶ!若い!

跡部さんのダンスが優雅!

くらいしかなかった。

(その後、友人Aに確認すると、単純に私が数年前観たキャストはあまり運動能力が高くなかったらしい)

試合が始まるとおなじみのセットが出てきて、あまりにも何も変わってなくて安心した。セリも盆もないのにステージに動きがあって毎回驚く。テニスをやってはいないけど、テニスをやっているんだよね、(何を言っているのかよくわからない)ほんとに不思議。それをはらはらしながら観るんだから、舞台ってすごい。(客席ももちろんだけど、役者たちも勝つ!って思いながら演じているから成り立つのかな?)

そうはいっても、スコアは相変わらず謎で、歌もよくわからなかった。そしてベンチの台詞も。(テニミュ若手俳優はやっているからか、そういう演出なのかわからないが、私の耳はいつもあまり聞き取れない)

海堂・乾ペアの歌は前回聴いたときも「この歌の正解はなんだ?」と戸惑った記憶が薄々あるが、今回も同じ感想。難しいのか?その割に同じ歌に聞こえたけど(変えてもいいのでは)演出の方のお気に入りの曲なのか、ファンに人気があるのか?不明だ。

手塚部長の試合は彼自身が何度も「手塚国光」と連呼してくれて、休憩中友人Bと「すごく自己紹介してくれたね!」とふたりで笑えて幸せな歌だった。それにしても青学メンバーがもう試合をやめてくれ!って部長に近づくのに、りょーま君が「部長はやめない!」って言ったら、みんなが賛同して「がんばれ手塚!」って手のひら返しするのが、おもしろいを超えて、運動部系の根性論に見えて恐ろしくて、すっごく引いたのだけど、あれは漫画にある描写だから仕方がないのだろうか。

(友人Aに聞いたところ、あそこは不二君だけが近づいていかないところを観て欲しかったといわれた←まさかの回答。彼女が言うには、不二は手塚が人の言葉に左右されないし、手塚が最後まで戦うことを知っているから他のメンバーのようには振る舞わないらしい。いや、さらに恐ろしい。)

一幕終了。友人Bと互いに感想を言い合う。

二人で

①一年トリオが可愛い!そして彼らの説明がわかりやすい!(友人B)

②「手塚国光」の名前推しが激しい!(私、友人B)

③手塚を応援するくだりで「手塚」と「部長」が乱立するのが、原作通りなのだろうがなかなかシュールだ(私、友人B)

④不二君は試合しないけど、大きな歌歌うんだね、人気キャラだから?(友人B)

4点について盛り上がった。これまでの観劇では友人Aが私の疑問に解答をくれたので、今回が即座に答えがわからないのはもどかしけど、つっこみながら観るのもなかなか楽しかった。

でも二人ともあまり集中できず、二幕に期待だね!という感じ。

二幕よかった!

ダブルスの「見えない糸」からの「シンクロ」は観ている側も感情が高まる流れで本当に良かった。べたな展開からの「シンクロ」ってなんだそりゃ?!というテニミュ的展開。前回観た時ここまで「いい!!!」とは思わなかったけど、今回はかなりぐっときた。

でもこのダブルスの場面は青学だけが良くてもだめで、氷帝の二人も好みじゃないといけないよね。氷帝の二人も宍戸さんの泥臭さともう後がないという必死さ、鳳さんのつかみ所がないんだけど、宍戸さんには全幅の信頼と何があっても一蓮托生だ!という覚悟が見えていいペアだなあと。(たぶん歌もそんなに問題なかった)

シングルスなら最低限、二人が好みならいいけど、ダブルスは四人とも好みかつペアの関係性も好みでないと好きになりにくい。だからダブルスを観ていいと思えたことは凄いことだ。

ここまでぼんやり観劇していたけれど、ダブルスで一気に目が覚めた!(ようやくテニミュによってもたらさせる血の滾りを思い出した感じです。)

そのあとの跡部さんとりょーま君の試合は正直よくわからなかった。なぜりょーま君が勝ったのかとか、技の内容とか。跡部さんのダンスが綺麗だったかな。本当に優雅に舞う男だった。跡部さんの歌は新しくなっていたけど、歌詞が踏襲されているのか「氷の世界に跪け!」と連呼されて、あー跡部さんだわとなぜか安心。跪けと言われて安心するの我ながら笑える。

しかしりょーま君の歌はなんだったのだろう、謎のオノマトペ?「じんじん」だったっけ?とダンスの振りがあまりかっこよくなくて、主人公のはずだけど、いまいち見せ場がないなーと思った。ファンの方から観て、曲とダンスはどう映っているのだろう?私のような意見は少数派なのか?

(友人Aに聞いたところ、これまで私が観ていた小越りょーま君はかなり押し出しの強い人で、あれは原作「リョーマ」ではないとのこと。原作「リョーマ」はテニスは得意だけど、他は目立たない普通の人。だから、今回のりょーま君は原作に寄っているとも言えると言われました。)そういうものなのか。なんか群像劇っぽかったよね、今回。

 

試合が終わり、いつも通り、チームソングを歌った後、過去のテニミュのチームソングを歌ってくれる時間があって、またびっくりした。(前回観た時には、そのようなものを観た記憶がなかったので)

同時に前回の観劇を思い出し、唐突にめっちゃくちゃ懐かしくなった。そういえば、あの時も暑かったなとか、その時していた仕事とかも不意に思い出してテニミュを通して、過去を思い出した。完全にテニミュも私の一部ですね。そして、ファンサービスが行き届いているなとしみじみ。

幕が下り、友人Bと二人「楽しかったね☆」という空気になっていたら、再び幕が上がり再び役者が登場。この流れをすっかり忘れていた!もちろん曲は変わっているが謎のダンスと覚えやすいはずのフレーズは変わらず(覚えやすいはずのフレーズは役者の滑舌のせいでいまいちわからない)

ダンスはひたすらクラゲのように「ふわふわ」だったかな?「ふわふわ?」と突然の出来事に驚いているとさらに驚く展開に!役者は客席に降りてきたのだ!(前回から変わっていないが、失念していた)しかも通路側だったため、多くの役者さんが笑顔を振りまき、ハイタッチをしてくれる!友人Bと固まりつつ、貼り付けた笑顔でハイタッチした。近づいてくる役者さんはもちろん中学生ではないけど、みんな十代から二十歳そこそこの雰囲気でとにかく若い!驚きつつも、若いひとだなーと冷静に二の腕を観てしまった。

そんな感じで無事観劇終了。

最後の最後の客席降りが想定外すぎて観劇後に友人Bとは

①急に近くに来て、ハイタッチをしてびっくりした!

②りょーま君が主人公と思いきや、あまり目立たない。

ということぐらいしか、話せなかった。

特に会話の80%は①だった。私も友人Bも役者にそんなに近づいて触れたいタイプではないからか、「怯えたよねー」という慰め合いに終始していた。

 

数年経っても、女性ファンはたくさんいて、キャストも若く一生懸命で、変わらず元気を提供してくれていて、内容うんねんはもちろんだけど、役者もファンも含めた「テニミュ」そのものがいいなと思った時間だった。

しばらく離れていたけれど、また冬には再び観に行きたい。